読書感想の記事 (1/9)

『運命の地軸反転を阻止せよ』(上巻)読了

『運命の地軸反転を阻止せよ』

クライブ・カッスラー、ポール・ケンプレコス著

地軸反転、すなわち北極と南極が入れ替わってしまったら地球の運命はどうなるのか―?
事件のきっかけはアメリカの最新鋭大型貨物船が大西洋航行中に消息を絶ったことだった。
巨大な波に襲われたというが、それを機に各地の海で奇怪な超大型渦潮が観測される。
世界が恐怖のどん底に叩き込まれるなか、調査に乗り出したNUMAのオースチンだったが…?
(Amazonより引用)




シリーズ第6弾。今回の敵は地球の地軸を反転させるエネルギーの
研究を悪用して世界を混乱させ、利益を得ようと企みます。
小説の前半で大型貨物船が巨大渦潮によって沈没するなど、
なかなかスケールの大きい話で、毎度海に関する作者の知識の豊富さに驚かされます。

例によって陰謀に巻き込まれたNUMA(国立海中海洋機関所属)のオースチンは
相棒のザバーラと共に持ち前の探求心と使命感を発揮して、地軸反転による
壊滅的な被害を防ごうと行動を起こします。

巨大渦潮に巻き込まれた仲間を救出する場面は、
映画『ミッション:インポッシブル』ばりに一触即発なハラハラ感があり、
渦潮の中の描写は、まるでその場にいるかのような臨場感がありました。

下巻へ続く。









    

『日本海の海賊を撃滅せよ!』(上下)読了 オレゴンファイルシリーズ初期作

『日本海の海賊を撃滅せよ!』 原題:DARK WATCH

クライブ・カッスラー、ジャック・ダブラル著

日本海周辺で次々と船が襲撃される事件が発生。金品を奪うだけでなく乗客を皆殺しにし、
船を沈める残虐な海賊の情報は瞬く間に世界を回った。自社の船を失った日系アメリカ人の
海運会社経営者から依頼を受け、カブリーヨたちは謎の海賊探しに乗り出す。(Amazonより引用)




久しぶりに紙書籍で読みました。
クライブ・カッスラーとジャック・ダブラル共著による『日本海の海賊を撃滅せよ!』
シリーズの1作目かと思いきや、実は1作目、2作目だけ邦訳されていないという不順なシリーズ。

タイトルにある通り、日本海で凶悪な海賊が出没して、主人公のカブリーヨ率いるオレゴン号が
海賊の行方を探すわけですが、小説の舞台は日本海に留まらず、インドネシア、スイス、
カムチャツカなどを移動しながらアクションが展開して飽きさせない内容になっていました。

冒頭では北朝鮮に潜入したカブリーヨと仲間たちが、
シリアへ運ばれる予定のミサイルを破壊する任務を遂行するのだけど、
現実世界でも活躍してほしいなぁとポロっと思ったり。
ここでは、カブリーヨは中東シリアの軍人に変装していましたが、
その後も都合2回ほど変装することになったり、偽装作戦を敢行するなど、
昔の海外ドラマ『スパイ大作戦』を彷彿とさせる場面がありました。
カブリーヨは元CIAで、冷戦終結後に民間警備会社を設立し、
最新装備が整ったオレゴン号で秘密任務を請け負うという設定です。


途中、カブリーヨがオレゴン号を離れて日本に上陸する場面があったけど、
日本の情景は必要最小限に描かれている感じがするし、
特に日本人キャラは出てきません。(任務の依頼者は日系アメリカ人だけど)

敵の小競り合い以外にも自然との駆け引きが描かれていて、物語に幅を持たせており、
前に読んだ『ハイテク艤装船の陰謀を叩け』と同じく、勧善懲悪な結末で終わるので
読んだ後はスッキリしました。











    

『ハイテク艤装船の陰謀を叩け』(上下)読了 シリーズの途中から読んだけど面白かった

ハイテク艤装船の陰謀を叩け(上) (扶桑社ミステリー)


クライヴ・カッスラー、ボイド・モリソン著

グランプリ・レースの轟音につつまれるモナコ公国で恐るべき事件が発生した。国際銀行のシステムに
何者かが侵入し、多額の資金が消失したのだ。世界の巨悪と戦ってきた現代の騎士カブリーヨたちも、
自社の巨額な預金が行方不明になってしまう。事件の解明に乗りだした彼らは、銀行の頭取が逃走し、
その途中で事故死していたことを知る。当初は、この頭取が犯人と思われたが、カブリーヨは疑念をいだ
く。この裏には、強大な黒幕がいる…。(Amazonより引用)





kindle版で読了。

冒頭部分を試し読みしたら続きが気になって、
シリーズ初期作をまだ読んでいないのにも関わらず、先に最新刊を読んでしまいました。

実はダーク・ピットシリーズの『暴虐の奔流を止めろ』で、本作の主人公カブリーヨと、
オレゴン号は登場していて、今回の本が初お目見えでなかったりします。
『暴虐の奔流を止めろ』では、カブリーヨではなく、カブリリョと表記されていた。


見た目はボロ船だけど、中身は最新鋭の装備と兵器が整備された優秀なオレゴン号。
米政府からの依頼を受けて、
秘密裏に任務を遂行する海洋版『ミッション:インポッシブル』みたいな内容です。
カブリーヨが特殊メイクで中東系の人物に変装したり、ドローンを駆使して
敵の様子を調べるといった小道具を使った場面があるせいか、
よけいに『ミッション:インポッシブル』っぽさがありました。

ナポレオンの財宝とサイバーテロが絡むという、安定のカッスラー節が展開されます。
現実ではナポレオンがロシア遠征の際、強奪したロシアの財宝の在りかについては
分かっていないみたいだけど、ロマンがあって良かった。
また、カッスラー作品の別キャラが友情出演しており、マーベル・コミックの実写映画の
「ユニバース化」みたいな様相を呈しています。


本作の敵は、ヨーロッパの銀行にサイバー攻撃を加え、大金を強奪して、
ロシアに対して復讐を果たそうと企む元ウクライナの軍人と娘。
サイバー攻撃によって銀行に預けた主人公らの活動資金が引き出せなくなってしまい、
さらなる陰謀を阻止すべく、敵のハイテク艤装船との対決が描かれています。
このハイテク艤装船が、レーザー兵器やレイルガンを搭載した強者だったため、
オレゴン号は苦戦を強いられてしまいます。
そんな劣勢の中でわずかな隙をついて立ち向かっていくのが見どころのひとつになっています。

どんなに急いでいる時でも「シートベルトは付けておいた方がいいよ」という
教訓小説でもありました。

次はシリーズの最初から順に読んでみる予定です。




[まとめ買い] ハイテク艤装船の陰謀を叩け!



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〈シグマフォース外伝〉『タッカー&ケイン2 チューリングの遺産』(上下)読了 「相棒は誰だ?」

〈シグマフォース外伝〉タッカー&ケイン2 チューリングの遺産 上 (竹書房文庫)


『タッカー&ケイン2 チューリングの遺産』 英語原題:War Hawk: A Tucker Wayne Novel

ジェームズ・ロリンズ、グラント・ブラックウッド著

元陸軍レンジャー部隊所属のタッカー・ウェインと、軍用犬のケイン——強い絆で結ばれた一人と一頭は、
かつての戦友ジェーン・サバテロから依頼を受ける。彼女の話によると、共通の知人サンディ・コンロンが
行方不明になっており、ジェーン自身も命を狙われているという。調査のため、タッカーはサンディがある
プロジェクトに取り組んでいたアラバマ州のレッドストーン兵器廠を訪れる。現地でサンディの自宅を捜索し、
同じくかつての戦友フランク・バレンジャーから話を聞いたタッカーとケインだが、次世代の戦闘用ドローンの
襲撃を受ける。サンディはこのキラードローンの人工知能の開発に携わっていたが、用済みとなって殺された
らしい。その裏にはアメリカを代表するメディア王が関与していた。(Amazonより引用)





・『チューリングの遺産』の海外プロモ動画



Kindle版で、シグマフォースシリーズの
スピンオフ小説第2弾『タッカー&ケイン2 チューリングの遺産』を読了。
前作『黙示録の種子』の感想はこちら↓

●『〈シグマフォース外伝〉タッカー&ケイン シリーズ1 黙示録の種子』



前作同様、元軍人のタッカーと元軍用犬のケインが世界各地を移動しながら、
陰謀に立ち向かっていく冒険もの。
今回はタッカーの軍隊時代が少し描かれて、ストーリーに広がりを見せているし、
最後はドッカンドッカン壊しながらも、なんだかんだでホッとさせてくれたので満足でした。


話のスケールが一段と大きくなり、新型のドローンが登場したことによって、
地上で活躍しているタッカーとケインは苦戦を強いられてしまいます。

強力な武器を搭載し、情報収拾にも長けたドローン(機械)と
元軍人(人間)との戦いという未来を予感させる(あるいはすでに始まっている?)描写が
見どころのひとつで、世界各地で目撃されているUFO(未確認飛行物体)って、
案外試作中の軍用ドローンなんじゃないかと、
この本を読んで思い浮かびました。

その為、主役以外にも協力者が数人登場して、
チームプレイでドローンを立ち向かっていく流れになっていくわけだけど、
それぞれキャラが立っていたので、タッカーとケインの存在が霞むことなく
ストレスなく読むことができた。


前作もそうだったけど、タッカーとケインとの絆は強く結ばれており、
書くのもあれだけど、やはりケインは賢いです。
タッカーからの指示を理解して、待機する時はじっとしているんだけど、
命令以外の不測の事態が起こった場合は自分で判断を下し、即座に行動に移していきます。
今回は空からのドローンの攻撃や近接戦闘で生傷が絶えず、タッカーと同様にハラハラしました。

ケインの視点を巧みに描けているのは作者のロリンズが獣医だった頃の経験や
軍用犬の取材が活かされているようで、共著者のグラント・ブラックウッドも元海軍出身というだけあって、
軍関係の描写がしっかりしており、それぞれの得意分野が合わさっている印象でした。

ただ一か所、これは訳のミスなのか、元々なのかはハッキリしませんが、
サイレンサー付きのベレッタ自動拳銃を「自動小銃」と書いている箇所があって、
なぜ?と思ってしまった。


巻末のあとがきによると、次回作が予定されているような気配だったので、
まだまだタッカーとケインの活躍を読むことができそうです。





シグマフォース外伝 タッカー&ケイン2 チューリングの遺産【上下合本版】 (竹書房文庫)

・「シグマフォース」シリーズ紹介サイト



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『悩みの9割は歩けば消える』読了

悩みの9割は歩けば消える (青春新書プレイブックス)

『悩みの9割は歩けば消える』 川野 泰周 著



Kindle版で読了。

タイトルの通り、歩いたからといって、
悩みの原因が魔法みたいにパッと瞬時に消えるのではなく、
歩くことで、自分自身の気持ちと向き合って、もやもやした感情(悩み)を落ち着かせていく方法や
物事自体を悟っていく考え方について書かれていました。

外でなくても、室内でテーブルの周りをぐるっと歩いてもいいし、気軽に始められるのが良心的。
専門用語も出てくるけど、さほど難しくなく、歩き方の図や章ごとに「まとめ」が載っていて、
とっかかりやすい内容になっていました。
また、仏教の話も少し出てくるのですが、そんなに堅苦しさはなかった。


昔に比べると、現代は情報過多ぎみになっていて、
ずっと脳が働いている状態、つまり脳が疲れてしまっている点については、
自分でも思い当たる節がありました。(テレビやインターネットetc・・・)
歩くという行動を通して鈍くなってしまった感覚を
再び鋭敏していく方法を知ったのが、一番の収穫でした。


著者自身も心療内科での患者さんとの診察などで悩みがあることを書いていて、
どうにか悩みを和らげようとする、その素直な姿勢に親近感を持ちました。


●関連著作






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