読書感想の記事 (1/8)

『カリブ深海の陰謀を阻止せよ』(上下)読了

カリブ深海の陰謀を阻止せよ(上) (新潮文庫)

『カリブ深海の陰謀を阻止せよ』 クライブ・カッスラー&ダーク・カッスラー 著

カリブ海に突如“死の海域”が発生した。拡大していく謎の汚染の原因を突き止めるため、
ダーク・ピットはカストロ議長の死去により不穏な空気が漂うキューバへと向かった。一方、
息子のダークと娘のサマーはメキシコの洞穴で潜水中に、アステカ文明の遺物の写本を
発見。そこには財宝の在処を示す石板の存在が記されていた。その行方を追う彼らは次
々に襲撃を受けて―(Amazonより引用)




前作から少し間が空いて邦訳されたダーク・ピットシリーズ最新作。
カリブ海で突如発生した水銀による海洋汚染の調査を開始した
NUMA(国立海中海洋機関)のダーク・ピット。
汚染の裏にはキューバの政治家による陰謀が潜んでいて・・・。
一方ピットファミリーもアステカの石板を探していて、
点と線が繋がりそうな雰囲気。

心なしか文章が短くまとまっていて、本のボリュームが薄くなったような。
若い頃と変わらずピットと相棒のジョルディーノが冒険の最前線で活躍しており、
2人の年齢の限界はどこへやら状態。
一時期、「もう歳だから、落ち着きたい」と言っていたような記憶が・・・。

シリーズを通して、NUMAの船は襲撃されがちです。
海洋調査の船なので、武器を積んでいないのが普通なんだけど、
こうもシージャックが続いてしまうと、ひとつぐらい積んでいてもいいんじゃないかと。
創意工夫で乗り切っていたけれども。


下巻では水銀による海洋汚染の原因を突き止めたピットだったが、
娘と共に敵に捕らわれ、さらなる海洋汚染のカウントダウンが間近に迫る。

やはり、以前の本と比べると、ひとつひとつの活劇場面の文章が短くまとまっており、
サクサクと読める分、読み応えが弱く感じられました。
レギュラーの登場人物も必要最小限の出番で、ページ数も10年前の本よりも短かった。

それでも、ピットが危機的状況でも諦めずに動き回っている様子なんかを読むと、
ワクワクした気分にさせてくれるし、エピローグも大団円で満足でした。
その他、シリーズ恒例のカーチェイスが描かれ、普段車が通らない無茶な場所で
追跡劇を繰り広げていて楽しませてくれました。
また、作者のクライブ・カッスラーがちらっとカメオ出演。








スポンサーリンク



    

『ハイチムニー荘の醜聞』読了

ハイチムニー荘の醜聞 (1983年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)


妹二人を早く結婚させるよう父を説得して――友人の奇妙な依頼でハイチムニー荘を
訪れた作家クライヴは、友人の父親から三人の子供の中に自分が死刑に追い込んだ
殺人犯の忘れ形見がいると打ち明けられる。クライヴがその名を尋ねた時、銃声が轟いた……。
(Amazonより引用)




ジョン・ディクスン・カー読了本2冊目。例によってKindle版。

友人から妹二人を早く結婚させるように父親を説得してくれと頼まれた
作家クライブが館を訪れたところ、会話の最中、当の父親が何者かによって射殺されてしまう。
クライブは姉妹のケイトに恋心を抱くも、姉妹のうちのどちらかが死刑になった女性の
遺児ではないかという情報に疑心暗鬼しつつも、駆け落ちしようとするが、第二の殺人が起こって・・・。


状況的に内部にいる者の犯行だろうと思いましたが、全部を読むまで分かりませんでした。
登場人物の思わせぶりな会話の節々に実は犯人に繋がるヒントがあって、
うまいことストーリーを引っ張ってヤキモキさせています。
肝心なことを言うときに限って、邪魔が入ってしまう、もどかしさが数回ありましたが・・・。
殺人事件が起きて間もないというのに、クライブが街に戻ったりしていたけど、
昔の時代だからなのか、大らかでした。

巻末の作者の言葉通り、19世紀半ばのビクトリア朝時代のイギリスの描写に力が入っていて、
当時の人々の生活をうかがえる歴史的な要素もありました。







スポンサーリンク



    

『皇帝のかぎ煙草入れ』読了 初ディクスン・カー本

皇帝のかぎ煙草入れ

ある避暑地の深夜、ローズ卿が秘蔵の煙草入れごと頭を打ち砕かれて殺された。状況証拠から
卿の息子の婚約者イヴに容疑がかかるが、彼女は前夫と惨殺現場を見ていた。無実の証に前夫
を持ち出せないイヴは追い詰められてゆく……。(Amazonより引用)




初めて読んだジョン・ディクスン・カーのミステリー小説。(Kindle版にて)

殺人事件の容疑者になってしまった女性の潔白の証明と事件の謎解きを描いています。
血の付いた服を着ていたことと目撃証言などによって、
否応にも犯人扱いされてしまう女性の運の悪さ+男運の悪さ。

さらに殺人が行われた真向かいの部屋で、
前の夫と会っていたものだから(前夫が押し掛けてきた)、
婚約中という身もあって、事件の詳細を言い出せない不利な状況が続きます。
挙句の果てに、前夫がケガで意識不明になってしまい、
アリバイの証明が困難になり、「どうすんの、これ⁉」状態に。


事件の謎を解く鍵は、小説のタイトルにもなっている「かぎ煙草入れ」だったり、
登場人物が発した何気ない一言に隠されており、
だいぶ昔の小説(1942年)なのに、描写や話の構成がよく練られているな~と感心しました。
終わり方もさりげない余韻を残していて良かったです。







スポンサーリンク



    

『海難救助船スケルトン 座礁した巨大石油タンカーを救出せよ!』(Kindle版)読了

海難救助船スケルトン 座礁した巨大石油タンカーを救出せよ! (竹書房文庫)

『海難救助船スケルトン 座礁した巨大石油タンカーを救出せよ!』
ショーン・ゴリダン、ゲイリー・ウェイド 著


厳冬を迎えようとするベーリング海で、世界最大級を誇るロシアの超大型タンカーに火災が発生。
タンカーは大量の原油を積んだまま、すべての制御を失って浅瀬に乗り上げた。アラスカのサルベ
ージ船“スケルトン”のソニー・ウェイド船長は、タンカーが発した救急救難要請を受信。サルベージ
に成功すれば、傾いたビジネスを立ち直らせ、路頭に迷いかけている自分やクルーたちを救うこと
ができる。即座に出港を決意するソニーだったが、過去に因縁のあるライバル社もまた、最新鋭船
の投入を決断していた。ライバル社との激しいレースを操り広げるなか、ソニーたちは座礁したタン
カーに隠された衝撃の新事実を目の当たりにする。果たして、未曾有の危機を乗り越えてタンカーを
引き揚げることができるか!?(Amazonより引用)




Kindle版で読みました。

破産寸前のサルベージ会社が起死回生を狙って、
座礁した巨大な石油タンカーの引き揚げに挑む海洋冒険もの。

過去の挫折(ある出来事で奥さんが出て行ってしまった)を引きずる船長、
ライバル会社(船長が元々勤めていた会社)との駆け引き、
荒れ狂う自然の中での危険な作業といった冒険小説の王道的要素が
詰め込まれ、特に文章が読みにくいというわけでもなかったのだけど、
ここがお気に入りというポイントが少なかったな~という印象。

読む前は、てっきり海に沈んだタンカーを引き揚げるのかと思いきや、
実際は浅瀬に乗り上げたタンカーを力技で移動させて浮かせていた。

タイトルに「救出せよ!」とありますが、タンカーの乗組員はほぼ死亡した状態になっており、
海に流出する前に石油を汲み上げるのがメインだったりする。
その巨大タンカーの内部には、とある秘密があって、日本人にとってはぞわぞわさせられる。
サルベージ会社の船員で対応できるのかという疑問符もあったけど。

結構大規模な海難事故なんだけど、現場まで距離があって時間が掛かるため、
主人公らのサルベージ会社の船とライバル会社の船が危機に立ち向かう流れになっています。
ピンチで万事休すの時に、救世主が現れる場面はベタだけどよかったです。








スポンサーリンク



    

『暗殺者の飛躍』(上巻)読了 題名の通り飛躍していました。

暗殺者の飛躍〔上〕 (ハヤカワ文庫 NV)

『暗殺者の飛躍』 マーク・グリーニー著

“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる暗殺者ジェントリーは、黒幕を倒し、CIAのグレイマン
抹殺指令は解除された。彼はフリーランスとしてCIAの仕事を請け負うことになり、逃亡した中国サ
イバー戦部隊の天才的ハッカー、茫の行方を突き止める任務を帯びて香港に赴く。囚われの身と
なっていた元雇い主に再会したグレイマンは、中国の目を欺くため、元雇い主を通じて中国総参謀
部の戴から茫を暗殺する仕事を引き受ける。(Amazonより引用)




久しぶりに紙書籍で読みました。電子版も発売中~。

前作『暗殺者の反撃』で一区切りがついた暗殺者グレイマンことコートランド・ジェントリー。
古巣に復帰して早々、新たな任務で香港に飛ぶグレイマン。
恩義がある元雇い主の危機を救うため、かなり難しい任務を遂行しようとします。
表向きは依頼主である中国諜報部の望み通りにターゲット(ハッカー)を暗殺すると見せかけて、
密かにCIAにピックアップさせるという「スパイ大作戦」みたいな話。

尾行がついていないか毎回確認するなど、
用意周到な主人公の隠密行動は相変わらずであり、
たった一人で多勢の敵と交戦する見せ場も用意されています。

上巻では自前の拳銃を身に着ける機会が少なく、その場で入手したナイフや
敵から奪った拳銃、ライフルで応戦することが多かった。
時には人間ですら弾よけに使っちゃう臨機応変ぶり。
敵地に潜入する場面では、かくれんぼ的なハラハラ感があって、
後半は一気に読んでしまった。

同じターゲットを狙うロシア情報部も登場して焦るグレイマン。
下巻へ続く。





スポンサーリンク



    
   

ブログ画像RSS

【広告PR】