サスペンス・スリラー映画の記事 (1/8)

『レイズ・ザ・タイタニック』(1980年) 沈没船を引き揚げるロマン!

レイズ・ザ・タイタニック [Blu-ray]

『レイズ・ザ・タイタニック』 原題:RAISE THE TITANIC!

監督:ジェリー・ジェームソン
出演:ジェイソン・ロバーズ、リチャード・ジョーダン、アン・アーチャー、アレック・ギネス ほか

ミサイル防衛システムの鍵を握る希少な鉱石ピザニウムが、1912年に北大西洋沖で
沈んだ豪華客船タイタニック号に積まれていたことを知ったアメリカ政府はタイタニック号の
引き揚げを決定。元海軍大佐のダーク・ピットは海軍と共に、数千メートルの海底から
タイタニック号を引き揚げる前代未聞のプロジェクトを敢行するが・・・。







昔VHSで観た時以来となる映画『レイズ・ザ・タイタニック』をDVDで一通り観ました。
DVDには日本語吹替音声が2種類収録されていたので、
吹替音声に切り替えて観ました。


最初に観た時は、引き揚げられるタイタニック号が実寸大サイズと思い込んでいたのですが
実際は何百分の一スケールの模型をプールに浮かべて撮られていました。
映画が作られた頃はCGがなかったわけで、当時としては最先端の特撮技術だった。
深海での探索シーンも悪くない仕上がり。
タイタニック号の引き揚げが最大の見どころといっても過言ではない。

今となってはタイタニック号の船体が半分に折れて
沈んでいるのが分かっているので、映画のようにはならないんだけど、
やっぱり、船がまるごと浮かび上がっている光景のほうが、映画的には盛り上がります。


映画を観て、しばらく経ってからクライヴ・カッスラーの原作本を読んでみたわけだけど、
大まかな内容は小説と同じでしたが、細かい箇所で変更点が見受けられます。
映画では引き揚げをメインにしつつも、小説にあった活劇要素がごっそり省かれていました。

当時は冷戦時代でアメリカとソ連が対立しており、
アメリカのミサイル防衛計画を聞きつけたソ連が、当然妨害してくるんだけど、
小説と比べるとだいぶ大人しい。今のロシアとえらい違い。
探索作業中に殺人事件が!内通者がいる!ソ連の特殊部隊が
やって来た!大嵐が近づいてピンチ!ギャ~!

そして、主人公ダーク・ピットが『名探偵コナン』ばりに
内通者を種明かしするといった場面が、食べつくしたハーゲンダッツの抹茶アイスクリーム並みに
ゴッソリないので少々物足りないものに・・・。

確かに2時間弱にストーリーを収めようとするならば、
原作通りにはいかないのだろうけど、
映画版はドラマパートにメリハリがなく、肝心のビザニウムを巡る謎も
アッサリ風味になっているのが否めないです。


原作者のクライヴ・カッスラーは映画の出来に不満を抱き、
2005年の『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』まで自身の小説の映画化を許しませんでした。
そして、また『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』も気に入っておらず、
以後、ダーク・ピットを主人公とした映画は作られていません。残念!



●映画メモ


・映像の一部にモーションブラー、つまりブレがかかっている箇所があり、
 元々の映像素材に原因がある模様。惜しい。

・吹替音声は2種類。「ゴールデン洋画劇場」版テレビ放送吹替音声とLD版。

・「007」シリーズの音楽を手掛けたジョン・バリーの重厚なメインテーマが何度も流れる。嫌いじゃないけど。












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『スタンドオフ』 失うものは何もない

スタンドオフ [DVD]

『スタンドオフ』 原題:STANDOFF

監督:アダム・アレッカ
出演:トーマス・ジェーン、ローレンス・フィッシュバーン、エラ・バレンタイン ほか

両親を交通事故で亡くした少女・バードは、訪れた墓地で暗殺の現場を目撃してしまい、
荒野に佇む一軒家に逃げ込む。そこに住む元軍人のカーターは、戸惑いながらも少女を
匿うのだが…。(Amazonより引用)






Amazonビデオで、トーマス・ジェーンとローレンス・フィッシュバーン出演の
映画『スタンドオフ』(字幕版)を観ました。

過去の悲劇を引きずり、生きる希望を失っていた元軍人が
ピンチを通して(今回の場合は会って間もない少女を殺し屋から守る)、
心の平穏を得るという、よくあるストーリーといえばそれまでなのだけど、
主人公と少女、殺し屋の間での駆け引きが、一軒家とその周辺で無駄なく展開され、
鬼ごっこ的なハラハラ感があって面白く観れました。


上映時間が86分と短いので展開が早かった。
主人公が家の2階の階段脇で陣取るも散弾銃の弾が残り1発しかなく、足に銃弾を浴びてしまう。
対する殺し屋も負傷し、死角になっている階段を登れないという二進も三進もいかない状況に。

主人公と殺し屋が、ほぼ同時に傷の手当てをして、痛みで叫び声を上げるシーンがユニーク。
そこから殺人の目撃者である少女を始末しようとあの手この手で策略を巡らす殺し屋と
なんとか少女を守ろうとする主人公との我慢比べが始まります。


ローレンス・フィッシュバーンが悪役だけど、似合っています。
過去にも『ライド・アロング~相棒見習い~』で悪役を演じています。

主人公の元軍人カーター役にトーマス・ジェーン。
全部の出演作を観たわけではないけど、やはり『ミスト』の父親役と
『パニッシャー』のフランク・キャッスルが印象深いです。
アングルによってはアーロン・エッカードに見える時がありました。


監督と脚本を務めたアダム・レッカは
本作が監督デビュー作で、元々は脚本家だそうです。
劇中で登場する赤い風船や服装、車の照明が象徴的でした。

製作総指揮にヘイデン・クリステンセンの名前が載っていて驚きました。
トーマス・ジェーンとローレンス・フィッシュバーンも載っていました。






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『ホワイト・バレット』 人の振り見て我が振り直せ?

ホワイト・バレット [DVD]

『ホワイト・バレット』 原題:三人行 THREE

監督:ジョニー・トー
出演: ルイス・クー、ヴィッキー・チャオ、ウォレス・チョン ほか

頭部に銃弾を受けた強盗容疑者・シュンが病院に搬送され、チャン警部は取り調べを開始する。
一方、脳外科医・トンはシュンを救おうと危険な行動に出る。(Amazonより引用)







Amazonビデオにて、ジョニー・トー監督のサスペンス『ホワイト・バレット』(字幕版)を観ました。
ジョニー・トー監督作では『ザ・ミッション 非情の掟』が有名なんだけども、
新品と中古DVDの価格が、どえらいことになっているせいで、まだ観れていません。
『ブレイキング・ニュース』や『エグザイル/絆』、『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』、
『ドラッグ・ウォー 毒戦』は観たことがあり、割と気に入っている作品です。


今回の映画はほとんど病院内でストーリーが進むサスペンスで、
頭に銃弾が入ったままなのに、手術を拒む強盗犯、事件を担当する訳アリな警部、
強盗犯に手術を受けさせようとする女医の3人を軸にしています。

前半、中盤にかけては女医「手術をさせて!」、強盗犯「イヤなこった!」
警部「ほかの強盗仲間の居所を吐け!」といった3人の駆け引きが続きます。
最終的には積もり積もった事柄が、文字通り後半で一気に爆発するのですが、
終わり方が意表を付いて戸惑ったし、ドライな視点というか描き方に独特の怖さを感じました。



仲間が助けに来るまでの時間稼ぎとはいえ、頭に銃弾を残したまま逃げても、
最終的に手術しないとまずいのではという疑問や、ヴィッキー・チャオ演じる女医さんが、
あんな大事があった後(自信を取り戻したとはいえ)手術を担当する話の流れに
モヤモヤしたけど、上映時間88分と短めだったのと、銃撃戦の演出が変わっていたのが収穫でした。

後半にあるスローモーションの銃撃戦は
最初こそ「長回し撮影で凝っているなぁ~」と思ったものの、
スローな動きで宙に浮いた患者あたりの映像を見ると、演出が過剰に感じて
本来の緊迫感が薄らいでしまったように見えました。

基本はスローだけど、所々動きが一定じゃない箇所があり、
おそらく俳優さんがゆっくりと動いて、そこにエフェクトをかけているっぽい?
さらにバックに切ない系の女性の歌声が流れるものだから、
非現実感があって、不思議な光景になっていました。



●映画メモ


・手術シーンあり。

・チャン警部(ルイス・クー)が電話越しに何度も「Sorry sir(申し訳ございません)」と上司に謝るシーンが
日本のサラリーマンのようで、中間管理職の悲哀を感じさせる。











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『クリミナル 2人の記憶を持つ男』 アクションは少な目だったけど、主人公の心の移り変わりが良かった。

ポスター/スチール 写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターン5 クリミナル 2人の記憶を持つ男 光沢プリント
ポスター/スチール 写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターン5 クリミナル 2人の記憶を持つ男 光沢プリント

『クリミナル 2人の記憶を持つ男』 原題:CRIMINAL

監督:アリエル・ヴロメン
出演:ケヴィン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、ガル・ガドット ほか

死んだCIAエージェント、ビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)の記憶を植えつけられた
凶悪な死刑囚ジェリコ(ケヴィン・コスナー)が、徐々に蘇るビルの記憶に戸惑いつつ、
世界の命運を握るミサイルのコントロールシステムに関わる男の行方を追う。







思いのほかアクションは少なく、アクション俳優でお馴染みのスコット・アドキンスが
CIAエージェント役で出演しているものの、全然アクションしていなくて(銃を構えるぐらい)、
どっちかというと主人公ジェリコの心の揺れ動きに比重を置いた内容でした。

なので、アクション面では少し物足りなかったのですが、
粗暴で善悪の判断ができなかった死刑囚のジェリコが記憶を植え付けられたことによって、
人間らしい感情にまともに触れ、困惑しつつもちょっとずつ心境が変化していく過程を
ケヴィン・コスナーが繊細に演じていたのが良かったです。

ビルの記憶と技能(語学とか)がパッと出てくるところは、
同じく記憶を扱ったスパイアクションの『ボーン・アイデンティティー』の
ジェイソン・ボーンを思い起こさせました。


昨今、突き抜けた悪役が作りづらくなったのか、
本作における悪役の行動原理は、世界各国にミサイルを撃ち込んで、
政府の腐敗を一掃しようとする無政府主義者というキャラになっていました。
悪役のハビエル・ハイムダールを演じているのは、
スペインの俳優さんのジョルディ・モリャ。

それで、アメリカのミサイルシステムが狙われ、えらいこっちゃ!となる。
映画ではあっという間に、パソコンひとつでミサイルをポンポン発射させていたけど、
現実世界では起きてほしくない光景です。


アクションシーンは全体的にサラッと流す撮り方で、
カークラッシュや爆発もあるものの、ちょっとパンチ不足。
ミサイル・システムの情報を握るハッカーの行方を追うCIAの面々も
序盤から、しくじったりして有能さに欠けていたように見えたけど、ストーリー上、仕方なしだったのかも?


・映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』公式サイト


●映画メモ


・映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』登場銃器一覧(※海外サイト)

・予告編で若干ネタバレあり。

・オープニングが良かった。


・やっぱり、ゲイリー・オールドマンがキレる。








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『ドント・ブリーズ』 その物音が命取りになってしまうスリラー

ポスター/スチール 写真 A4 パターン2 ドント・ブリーズ 光沢プリント

『ドント・ブリーズ』 原題:DON'T BREATHE

監督:フェデ・アルバレス
出演:ジェーン・レヴィ、 ディラン・ミネット、ダニエル・ゾヴァット、スティーヴン・ラング



デトロイド郊外にある盲目の退役軍人の老人が住む一軒家に
大金があると知った若者3人組。老人の家に忍び込むことに成功し、
家の中を物色する3人だったが、それは恐怖の一夜の始まりだった。






●映画館の様子


正月休みの終盤戦ということもあって、映画館やレストラン、駅構内は人で混んでいました。
上映しているスクリーンの座席数が少ないところだったせいか、8割ほど埋まっていた状態でした。
予告はそんなに真新しい作品が流れていなかった。



●映画の感想


上映時間88分という短い映画だったけど、観ている間は心臓がバクバクしっぱなしで、
登場人物たちと同じように息を止めてしまう瞬間が数回ありました。

思わずギョッとしてしまうシーンが不意打ちでやってきて、
「音で驚かす」といったオーソドックスな方法もあったけれども
静かにじ~っと映し出す演出にも感心しました。
流れるようなカメラワークのおかげか、あたかも映画内の家の中にいるような臨場感があり、
最後まで気を抜くことができない緊迫感が続いていました。

その緊迫感の影響からか、短い尺の作品のはずなのに、
観終わった後、2時間ぐらい観ていたかのような錯覚を感じました。
実際、予告の分を入れると2時間近くなるけど・・・。


この映画は、できれば映画館のスクリーンと音響で観たほうが
よりドキドキした気分を体現できるんではないかと思いました。
家にホームシアターセットがある人だったら、是非それを有効活用してほしい。
レンタルDVDで借りてきて、テレビの画面で観ても、
映画館で観た時と同じような感覚を感じることができるのか疑問です。


強盗を働く若者も返り討ちにする老人も、どちらも「悪」とも言い切れない描き方で、
それぞれの事情があるんだけど、大金を盗まれそうになる老人の立場からしてみれば
直接的な手段を取らざるを得ないのは妥当かと。(地下室の件は抜きにして)


盲目ながらも鋭い聴覚を持つ老人をスティーヴン・ラングが演じているのですが、
60歳を超えたお歳だけど、鍛え上げられた体つきをしており、
両腕で若者の首をガッツリ絞めあげて気絶させる怪力に説得力を持っていました。

悲しいかな、スティーヴン・セガールもラングと同年代なんだけど、体の差が歴然・・・。
ちなみに2人は『沈黙の断崖』(1997年)で共演済み。
のちに『沈黙のSHINGEKI/進撃』(2014年)にも2人は出演しています。



2017年になってからの最初の劇場鑑賞した映画となりましたが、
なかなか幸先のいいスタートを切ることができました。
フェデ・アルバレス監督が手掛けたリメイク版の『死霊のはらわた』も観てみましょうかね。


・映画『ドント・ブリーズ』公式サイト






●映画メモ


・静かなシーンが続くので、映画館内の物音がよく聞こえる。

・グロイシーンは少な目。

・追いかけてきた犬の対処の仕方が賢かった。






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