サスペンス・スリラー映画感想の記事 (1/10)

『トリプル9 裏切りのコード』  ラストが唐突な強盗サスペンス

トリプル9 裏切りのコード

『トリプル9 裏切りのコード』  原題:TRIPLE 9

監督:ジョン・ヒルコート
出演: ケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、アンソニー・マッキー、アーロン・ポール

武装集団のリーダー・マイケルは強盗のために作戦を練り上げる。それは緊急コード・トリプル9を
発令させ、アトランタ市警の機能を停止させる大胆な作戦だった。(Amazonより引用)







Huluにて、サスペンス・アクション映画『トリプル9 裏切りのコード』(字幕版)を観ました。
ジョン・ヒルコート監督作では、以前に『プロポジション -血の誓約- 』を観たことがありました。

劇中で発令される警察の緊急コードのトリプル9(999)とは、
勤務中に警官が撃たれる事件が発生し、現場に急行する応援を呼ぶためのコードのこと。
強盗団は警察が一斉に現場に移動した隙を狙って、お目当ての強盗に入る流れになっています。
いわゆる誘導作戦というやつ。


キャスト陣がそれなりに豪華で、白昼、警察とギャングの間で行われる銃撃戦が
それなりにヒリヒリした描写ではあったのだけど、全体的にお話が地味で、
結末が「そこで終わるか!」という意外なものだった。
ドラマ自体もどっちかいうと硬派でした。
見るからにワルそうなギャンググループの風貌や映画の雰囲気は悪くなかったけど。


ケイシー・アフレックを筆頭に、キウェテル・イジョフォー、アンソニー・マッキーといった
知っている俳優さんが多数出演しており、収監中の夫の代わりに犯罪組織を束ねる女ボス役には
ケイト・ウィンスレットが扮しており、『タイタニック』の時のお嬢さん役とは別人な印象。
ボス役が板についていました。

女ボスの妹役には『ワンダーウーマン』のガル・ガドットが出番は短いながらも出演。
悪徳警官役のフランコ役の人、別の映画で観たことがあるな~と調べてみたら、
『パシフィック・リム』でテンドー・チョイを演じていたクリフトン・コリンズ・Jrだった。
テリーサ・パーマーは、ケイシー・アフレックの奥さん役だったけど、
最初全然気づきませんでした。

ノーマン・リーダスの出番は前半で終了してしまうので呆気ないものに・・・。


プチ情報として、本作の音楽を担当した人は4人もクレジットされており、
さらに音楽監修でも1人クレジットされている。



・映画『トリプル9 裏切りのコード』登場銃器一覧


ブルーレイ、DVD、Amazonビデオ




トリプル9-裏切りのコードー(字幕版)

トリプル9-裏切りのコードー(吹替版)








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『トレイン・ミッション』 リーアム・ニーソンが困りまくる映画第4弾!

トレイン・ミッション

『トレイン・ミッション』  原題:THE COMMUTER

監督:ジャウマ・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン、ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、ジョナサン・バンクス ほか


保険営業マンのマイケル(リーアム・ニーソン)は10年勤めた会社から突如解雇の通告を受け、
悲嘆に暮れる。いつもの通勤電車で家路に向かった直後、謎の女性から「コールドスプリング駅
で降りる通勤客以外の中から、プリンという名の客が持つバッグを探してほしい」と依頼される。







ジャウマ・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンによる4回目のコラボになる
サスペンス・アクション映画『トレイン・ミッション』を観ました。
英語の原題は通勤者を意味しますが、そのままだと地味すぎると判断したのか、
邦題は『トレイン・ミッション』になってしまった。


これまでにセラ監督とリーアム・ニーソンが組んで作った映画は、
『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』は共に
ニーソン演じる主人公が孤立無援の大ピンチの中で戦うという点で共通しています。

本作『トレイン・ミッション』も初っ端から主人公がクビになってしまい、
大金が絡む依頼を受けてしまったことから、家族が危険にさらされる事件に
巻き込まれて、案の定ムチャクチャ困ります。

解雇通告を受けてショックを受けるニーソン、家族のことを心配するニーソン
株屋に向けて「なめんなよ!」と捨て台詞を吐くといった、いろんな表情のニーソンが見れて満足でした。



基本的に電車周辺が舞台なのですが、凝ったカメラワークで
飽きさせない作りになっており、普段目にすることがない列車の区画も映し出されていて、
そういった部分でも面白かった。

オープニングにおける主人公の日常風景の積み重ね映像の巧さ、
無双キャラではないけど、ボロボロになりながらも粘り強く戦うリーアム・ニーソンの姿や
ラストの心地よい締め方にニンマリでした。


内容的には『フライト・ゲーム』に似ていて、謎の乗客を探し出すために
電車内をウロウロする姿は傍から見れば「かなり怪しい人」だった。

ニーソンが追いつめれば追いつめられる程、感情移入度が上がり、
俄然応援したくなった。
謎解き要素とアクションの配分も申し分なく、
ハラハラする場面以外にもお笑いを適度に入れている親切設計でした。

ニーソンは60歳を超えているんだけど、
劇中では、それなりに長くて泥臭い格闘シーンを演じていて、
まだまだアクションができそうな気配がうかがえました。




映画メモ

・映画『トレイン・ミッション』公式サイト

・映画『トレイン・ミッション』登場銃器一覧(海外サイト及びネタバレ注意)

・ビデオマーケットにて、『アンノウン』、『フライト・ゲーム』、『ラン・オールナイト』が配信中。

今なら初月無料!動画を見るなら【ビデオマーケット】














    

『10億ドルの頭脳』 サラリーマンスパイ復帰編

10億ドルの頭脳


『10億ドルの頭脳』  原題:BILLION DOLLAR BRAIN

監督:ケン・ラッセル
出演:マイケル・ケイン、エド・ベグリー、フランソワーズ・ドルレアック ほか


英国情報部を辞め、今では探偵として暮らしているハリー・パーマーの元に
100ポンドと鍵が入った封筒が届く。その直後「空港でロッカーの鍵を開けろ」
という電話を受けたパーマーは、指示通り、ロッカーに保管されていた謎の
荷物を受け取り、フィンランドへ出向くことに。







ハリー・パーマーシリーズ第3弾『10億ドルの頭脳』(1967年)のブルーレイを鑑賞。
国内ではブルーレイ&DVDで初ソフト化された作品です。


1作ごとにそれぞれ違う監督さんが担当していますが、
本作は前2作と違って、ケン・ラッセル監督の作風が色濃く出た感じ。

かといって、ケン・ラッセルの映画は全然見たことがないのだけど、
それまでの地味で渋い雰囲気のスパイ映画と打って変わり、
今回は大がかりでスケールの大きな陰謀が展開されることもあって、
ジェームズ・ボンド映画に近づいたかのような印象がありました。

おまけにパーマーが所持している拳銃がボンドと同じワルサーPPKだったので、
よけいに印象が強くなってしまった。(劇中では発砲なし)


持ち前の頭脳と経験を駆使して、逆境の中をうまく立ち回っていくのが
パーマーの魅力だったのだけど、映画では数回敵に捕まってしまったり、
クライマックスでそんなに活躍していないせいもあって、面白味に欠けてしまった。
エンディングは好きだったけど。


「007」シリーズのオープニング・タイトルを多く手掛けたモーリス・ビンダーが
本作に関わっており、本家の007よりも「お色気成分」を3割減らしたかのような
仕上がりのタイトルを作っていて、これが味があって良かったです。

スパイ稼業に嫌気がさして、探偵業に鞍替えしたパーマーだけど、
そんなに繁盛していなさそうな、侘しい生活ぶりが窺える映画の冒頭。
床にぶちまけられたコーンフレークをほうきで掃除する姿が、
よけいに侘しさを募らせてくれる。

映画の中盤で、かつての上司ロス大佐に弱みを握られてしまい、
やむなく英国情報部に復帰することになるパーマーですが、
本作の以後にも続編が2本作られたので、スパイの世界からは
そう簡単には辞めさせてくれなかった模様。


●シリーズ第1作『国際諜報局』の感想

●シリーズ第2作『パーマーの危機脱出』の感想



映画メモ


・映画『10億ドルの頭脳』登場銃器一覧(※海外サイト)








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『パーマーの危機脱出』 サラリーマンスパイ、ベルリン出張編

パーマーの危機脱出 切り絵風イラスト


『パーマーの危機脱出』  原題:FUNERAL IN BERLIN

監督:ガイ・ハミルトン
出演:マイケル・ケイン、オスカー・ホモルカ、エヴァ・レンツィ、ポール・ハシミッド ほか


英国情報部のハリー・パーマーに、東ドイツから西側諸国への亡命を希望するストック大佐
を保護する任務が与えられ、さっそく現地へ飛んだパーマーだったが、亡命の裏には陰謀の
影があった。







『国際諜報局』の続編である『パーマーの危機脱出』をDVDで観ました。
前作の感想はこちら。
監督は前作のシドニー・J・フューリーから、
007シリーズを4作品を手掛けたガイ・ハミルトンにバトンタッチ。
音楽担当もジョン・バリーからコンラッド・エルファースに代わっています。


映画の舞台の大部分がイギリスからドイツのベルリンに変わっていたり、
謎の美女サマンサ(エヴァ・レンツィ)が登場していることもあって、
前作の渋い雰囲気が若干和らいだ感じがしないでもないのですが、
やはりマイケル・ケイン演じるパーマーが小気味よく任務をこなしていたので、
続編としては悪くない仕上がりでした。


映画の序盤、上司のロスに弱みを握られているため、
有無を言わずにベルリンへの任務に駆り出されるパーマーの姿が
現代の会社員と重なります。
しかも、偽の身分が「下着のセールスマン」と来た。
偽名だって、自分で決めさせてもらえないという悲哀。
この時点でパーマーへの感情移入度が30点ぐらい上がりました。

ベルリンで亡命を希望するストック大佐との接触に成功したパーマーですが、
亡命の裏に何かあるのではないかと勘ぐる用心深さがスパイらしくて良いです。
皮肉っぽくて、クールなパーマーだけど、内に秘めた計算高さが随所に見られます。


時を同じくして偶然出会った美女のサマンサと亡命を手助けする組織の出現によって、
ストーリーが少し複雑化しますが、どういう風に話が転んでいくのか分からない錯綜した感じも
面白さのひとつだと思いました。
パーマーは銃を携帯しているものの、1発も撃つこともなく、
もっぱら撃っているのは敵側という地味さ加減でした。
ラストでパーマーが一個人としての気概をちらっと窺えるシーンが
味わい深くて印象的でした。

スパイだって、人間だもの。



2月19日に、シリーズ3作目の『10億ドルの頭脳』のブルーレイとDVDが発売予定です。


映画メモ


・映画『パーマーの危機脱出』登場銃器一覧(海外サイト)

・映画のロケ地、イギリスのロンドン、パインウッド・スタジオ、ドイツのベルリン。

・偶然を装って、美女が近づいてきた時は気を付けないとダメ。

・DVDの映像特典はオリジナル劇場用予告編。









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『国際諜報局』 最後眼鏡なしでも大丈夫だったのだろうか?

『国際諜報局』  原題:THE IPCRESS FILE

監督:シドニー・J・フューリー
出演:マイケル・ケイン、ナイジェル・グリーン、ガイ・ドールマン ほか

英国諜報部員のハリー・パーマーは、組織にさらわれた科学者の救出を命じられる。
しかし、そこには恐るべき罠が待ち受けていた。(Amazonより引用)







DVDにて、マイケル・ケイン主演の『国際諜報局』(1964年)を鑑賞。
シリーズ3作目の『10億ドルの頭脳』が初ソフト化されることが決まったことを知り、
前々から気になっていた映画シリーズで、なおかつDVDがお求めやすい価格ということもあって、
1作目を初めて見ることになりました。


この映画が公開されていた頃といえば、007シリーズが人気を博していた時期ですが、
豪華絢爛で派手なジェームズ・ボンドと違い、本作は打って変わって地味かつ硬派な内容で、
対極をなしています。
しかしながら、映画に関わったスタッフの面々を見てみますと、
プロデューサーのハリー・サルツマン、音楽のジョン・バリー、美術監督ケン・アダムは
007シリーズの常連だったりします。
さらに、ジェームズ・ボンドの愛銃ワルサーPPKもプチ出演。


主人公ハリー・パーマーは犯罪を働いたことがバレたことがきっかけで
スパイにリクルートされた軍曹。ジェームズ・ボンドのように高級車を乗り回さないし、
秘密兵器を使うわけでもなく、スーパーで買い物し自炊している、いわゆる庶民派。
映画のオープニングではパーマーがベットから起きて、コーヒーを淹れ、身支度を整えるという
会社員みたいな日常が描かれています。

スパイの仕事も外回りとデスクワークが半々で、
いちいち報告書を書かないといけないので、会社員と変わんない。
実際のスパイも地味な仕事らしいけど。


誘拐された科学者を取り戻す任務も
力づくで奪い返すのではなく、普通に誘拐した側にお金を払って、
科学者と交換するという事務的なもので、ザ・ドライ。
映画の後半はパーマーの身辺が危うくなり、じわじわとサスペンスが高まって、
地味ながらもスパイの非情な世界が垣間見える終わり方でした。

眼鏡越しから人物を撮ったり、斜めのアングルなど
エッジの効いたカメラワークが良い仕事をしており、
映画の硬派な雰囲気に貢献していました。

アクション自体は数えるほどしかないし、
文字通り地味なんだけど、大人なスパイの雰囲気が良く、
自炊しているパーマーのキャラが共感した1本でした。




映画メモ


・映画『国際諜報局』登場銃器一覧(注:海外サイト)

・英国アカデミー賞では、作品賞、撮影賞、美術賞を受賞。

・DVDにはTV放映版日本語吹替音声が収録。








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