サスペンス・スリラー映画の記事 (1/9)

『ロスト・バケーション』 夏だ!鮫だ!噛まれた!

ロスト・バケーション [SPE BEST] [Blu-ray]

『ロスト・バケーション』 原題:THE SHALLOWS

監督:ジャウマ・コレット=セラ
出演:ブレイク・ライブリー、オスカル・ハエナダ、ブレット・カレン

亡き母が教えてくれた秘密のビーチ。医学生のナンシー(ブレイク・ライブリー)は
休暇を利用し、ついにそのビーチを訪れる。母に先立たれた父と幼い妹の世話、
医師となる為の勉強漬けの日々から解放されるナンシー。
そんな彼女の最高の休暇は、一匹の巨大な人喰いザメによって、一転恐怖に
支配されることになる―。脚を負傷し、大量に出血しながらも、無我夢中で近くの
孤立した岩場に泳ぎ着いたナンシーは、自分が絶望的状況に追い込まれたことを知る。
生存へのリミットが刻一刻と迫る中、彼女が選んだ究極の決断とは―。(Amazonより引用)







Amazonビデオにて、ジャウマ・コレット=セラ監督作の『ロスト・バケーション』 (字幕版)を観ました。

ジャウマ・コレット=セラ監督といえば、これまでにリーアム・ニーソンと組んで
孤立無援状態の主人公が悪戦苦闘するスリラーを手掛けてきましたが、
本作も似たテイストの映画になっています。

さすがに60歳超えのリーアム・ニーソンに鮫と戦わせるのは酷だろうということで、
若手のブレイク・ライブリーにバトンタッチ。
何気にブレイク・ライブリーの出演映画を観たのは、これが初めてです。


86分という短い映画だけど、
ヒロインが鮫に襲われて以降は気が抜けないし、
あの手この手で生き延びようと試行錯誤する様子に目が離せませんでした。
ハラハラドキドキの中にも、意外な共演者を登場させて、
スリリングとホッコリのメリハリをつけていた。


登場人物は10人いるか、いないかの小規模で、
映画の舞台のほとんどは海と砂浜。
ヒロインが何とか泳ぎ着いた岩場から砂浜までは100メートルぐらい離れていて、
近そうで遠そうな距離感の設定が上手い。

かれこれ10年以上、海やプールで泳いでいないし、
背泳ぎはできても、クロールではちゃんと泳げないので
ヒロインと同じような状況になったら万事休すです。


もうひとりの主役である鮫が、ちゃんと狂暴だったのが良いです。
なかなか食い意地が強くて、ヒロインを食べようと
最後の最後までしつこく追い掛け回す執念が凄まじい。


母の死で後ろ向きだったヒロインがピンチを通して、
「やってやろうじゃないの!」と冒険小説ばりに諦めずに孤軍奮闘する姿が勇ましく、
後半の追い込みは自然と応援してしまう。

鮫に噛まれた足の傷口を応急手当するシーンで、
痛みと傷口のグロさに吐きそうになりながらも、
根性で我慢するブレイク・ライブリーの演技が絶妙でした。

ヒロインが「くたばれ!」と鮫に向かって照明弾をぶっ放すのは
『ジョーズ』のクライマックスのオマージュぽかった。



ブルーレイ、Amazonビデオ(字幕版)(吹替版)







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『ザ・ヒット・リスト』(2011年) 「俺を止めてみろ」

ザ・ヒット・リスト [DVD]


『ザ・ヒット・リスト』 原題:THE HIT LIST

監督:ウィリアム・カウフマン
出演:キューバ・グッディング・Jr、コール・ハウザー、ジョナサン・ラパリア ほか

昇進に失敗し、妻の浮気も発覚して人生に不満を募らせていた会社員のアラン(コール・ハウザー)は、
バーで知り合った謎の男ジョナス(キューバ・グッディング・Jr)に悩みを打ち明ける。アランは酔った勢い
で、自分を侮辱した5人の名を記入した"殺したい人リスト"を作成し、ジョナスに渡す。するとリストの人物
が1人また1人と殺されていき、アランが第一容疑者にされるという最悪の事態に…。(Amazonより引用)






Amazonビデオで、キューバ・グッディング・Jrの『ザ・ヒット・リスト』(字幕版)を観ました。
ウォッチリストに入れたままになっていたのだけど、レンタル価格が安かったので、
その他に観たい映画をほったらかしてチョイス。

キューバ・グッディング・Jrといえば、『ザ・エージェント』(1996年)で
アカデミー助演男優賞を受賞した俳優さんですが、
最近は映画館よりもレンタルDVDの棚で見かけることが多いような。
ウィリアム・カウフマン監督作では『ASSASIN -アサシン-』にも出演しています。


映画の方はいうと、
昇進を逃し、借金はあるわ、あげくに妻は親友と浮気していることが判明して、
人生どん底状態の会社員アランが酒場で出会った男ジョナスに、
お酒の勢いも手伝って、殺したい5人のリストを書いて渡しちゃう。
翌朝、会社に出向いたらリストの5番目に書いた上司が殺されたというではありませんか!?

冗談は顔だけにしてくれよ!と
どこからともなく現れたジョナスに懇願するも、
「最後までやり遂げるよ、イヤなら俺を止めてみな!」と、
聞く耳を持たず、その後も殺害ハイキングに付き合わされて、
アランの地獄の1日がスタート。
ジョナスの目的はいったい?アランと奥さんとの仲は果たして修復できるのかという
「巻き込まれ型」サスペンスになっています。

ウィリアム・カウフマン監督の映画は基本ドンパチ系アクションが多いけど、
本作も後半から銃撃戦がありまして、他の監督作よりは控えめながらも、
なんだかんだで撃ち合っている。
警察署で銃撃戦といえば、『ターミネーター』の1作目を思い出します。


殺害リストを書いてしまったばっかりに、
リスト以外の人も巻き込まれて大勢死んでしまい、
それを実行したのがジョナスとはいえ、
よくよく考えると、後味の悪い映画だったりします。
奥さんの浮気相手の処遇も、真相が分かった後だと、かなり不憫だった。





映画メモ


・映画『ザ・ヒット・リスト』登場銃器一覧(海外サイト)

●『ルール 無法都市』の感想

●『ネバー・サレンダー 肉弾烈戦』の感想

●『ジャーヘッド3 撃砕』の感想


DVD、Amazonビデオ(字幕版)







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『レイズ・ザ・タイタニック』(1980年) 沈没船を引き揚げるロマン!

レイズ・ザ・タイタニック [Blu-ray]

『レイズ・ザ・タイタニック』 原題:RAISE THE TITANIC!

監督:ジェリー・ジェームソン
出演:ジェイソン・ロバーズ、リチャード・ジョーダン、アン・アーチャー、アレック・ギネス ほか

ミサイル防衛システムの鍵を握る希少な鉱石ピザニウムが、1912年に北大西洋沖で
沈んだ豪華客船タイタニック号に積まれていたことを知ったアメリカ政府はタイタニック号の
引き揚げを決定。元海軍大佐のダーク・ピットは海軍と共に、数千メートルの海底から
タイタニック号を引き揚げる前代未聞のプロジェクトを敢行するが・・・。







昔VHSで観た時以来となる映画『レイズ・ザ・タイタニック』をDVDで一通り観ました。
DVDには日本語吹替音声が2種類収録されていたので、
吹替音声に切り替えて観ました。


最初に観た時は、引き揚げられるタイタニック号が実寸大サイズと思い込んでいたのですが
実際は何百分の一スケールの模型をプールに浮かべて撮られていました。
映画が作られた頃はCGがなかったわけで、当時としては最先端の特撮技術だった。
深海での探索シーンも悪くない仕上がり。
タイタニック号の引き揚げが最大の見どころといっても過言ではない。

今となってはタイタニック号の船体が半分に折れて
沈んでいるのが分かっているので、映画のようにはならないんだけど、
やっぱり、船がまるごと浮かび上がっている光景のほうが、映画的には盛り上がります。


映画を観て、しばらく経ってからクライヴ・カッスラーの原作本を読んでみたわけだけど、
大まかな内容は小説と同じでしたが、細かい箇所で変更点が見受けられます。
映画では引き揚げをメインにしつつも、小説にあった活劇要素がごっそり省かれていました。

当時は冷戦時代でアメリカとソ連が対立しており、
アメリカのミサイル防衛計画を聞きつけたソ連が、当然妨害してくるんだけど、
小説と比べるとだいぶ大人しい。今のロシアとえらい違い。
探索作業中に殺人事件が!内通者がいる!ソ連の特殊部隊が
やって来た!大嵐が近づいてピンチ!ギャ~!

そして、主人公ダーク・ピットが『名探偵コナン』ばりに
内通者を種明かしするといった場面が、食べつくしたハーゲンダッツの抹茶アイスクリーム並みに
ゴッソリないので少々物足りないものに・・・。

確かに2時間弱にストーリーを収めようとするならば、
原作通りにはいかないのだろうけど、
映画版はドラマパートにメリハリがなく、肝心のビザニウムを巡る謎も
アッサリ風味になっているのが否めないです。


原作者のクライヴ・カッスラーは映画の出来に不満を抱き、
2005年の『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』まで自身の小説の映画化を許しませんでした。
そして、また『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』も気に入っておらず、
以後、ダーク・ピットを主人公とした映画は作られていません。残念!



●映画メモ


・映像の一部にモーションブラー、つまりブレがかかっている箇所があり、
 元々の映像素材に原因がある模様。惜しい。

・吹替音声は2種類。「ゴールデン洋画劇場」版テレビ放送吹替音声とLD版。

・「007」シリーズの音楽を手掛けたジョン・バリーの重厚なメインテーマが何度も流れる。嫌いじゃないけど。












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『スタンドオフ』 失うものは何もない

スタンドオフ [DVD]

『スタンドオフ』 原題:STANDOFF

監督:アダム・アレッカ
出演:トーマス・ジェーン、ローレンス・フィッシュバーン、エラ・バレンタイン ほか

両親を交通事故で亡くした少女・バードは、訪れた墓地で暗殺の現場を目撃してしまい、
荒野に佇む一軒家に逃げ込む。そこに住む元軍人のカーターは、戸惑いながらも少女を
匿うのだが…。(Amazonより引用)






Amazonビデオで、トーマス・ジェーンとローレンス・フィッシュバーン出演の
映画『スタンドオフ』(字幕版)を観ました。

過去の悲劇を引きずり、生きる希望を失っていた元軍人が
ピンチを通して(今回の場合は会って間もない少女を殺し屋から守る)、
心の平穏を得るという、よくあるストーリーといえばそれまでなのだけど、
主人公と少女、殺し屋の間での駆け引きが、一軒家とその周辺で無駄なく展開され、
鬼ごっこ的なハラハラ感があって面白く観れました。


上映時間が86分と短いので展開が早かった。
主人公が家の2階の階段脇で陣取るも散弾銃の弾が残り1発しかなく、足に銃弾を浴びてしまう。
対する殺し屋も負傷し、死角になっている階段を登れないという二進も三進もいかない状況に。

主人公と殺し屋が、ほぼ同時に傷の手当てをして、痛みで叫び声を上げるシーンがユニーク。
そこから殺人の目撃者である少女を始末しようとあの手この手で策略を巡らす殺し屋と
なんとか少女を守ろうとする主人公との我慢比べが始まります。


ローレンス・フィッシュバーンが悪役だけど、似合っています。
過去にも『ライド・アロング~相棒見習い~』で悪役を演じています。

主人公の元軍人カーター役にトーマス・ジェーン。
全部の出演作を観たわけではないけど、やはり『ミスト』の父親役と
『パニッシャー』のフランク・キャッスルが印象深いです。
アングルによってはアーロン・エッカードに見える時がありました。


監督と脚本を務めたアダム・レッカは
本作が監督デビュー作で、元々は脚本家だそうです。
劇中で登場する赤い風船や服装、車の照明が象徴的でした。

製作総指揮にヘイデン・クリステンセンの名前が載っていて驚きました。
トーマス・ジェーンとローレンス・フィッシュバーンも載っていました。






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『ホワイト・バレット』 人の振り見て我が振り直せ?

ホワイト・バレット [DVD]

『ホワイト・バレット』 原題:三人行 THREE

監督:ジョニー・トー
出演: ルイス・クー、ヴィッキー・チャオ、ウォレス・チョン ほか

頭部に銃弾を受けた強盗容疑者・シュンが病院に搬送され、チャン警部は取り調べを開始する。
一方、脳外科医・トンはシュンを救おうと危険な行動に出る。(Amazonより引用)







Amazonビデオにて、ジョニー・トー監督のサスペンス『ホワイト・バレット』(字幕版)を観ました。
ジョニー・トー監督作では『ザ・ミッション 非情の掟』が有名なんだけども、
新品と中古DVDの価格が、どえらいことになっているせいで、まだ観れていません。
『ブレイキング・ニュース』や『エグザイル/絆』、『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』、
『ドラッグ・ウォー 毒戦』は観たことがあり、割と気に入っている作品です。


今回の映画はほとんど病院内でストーリーが進むサスペンスで、
頭に銃弾が入ったままなのに、手術を拒む強盗犯、事件を担当する訳アリな警部、
強盗犯に手術を受けさせようとする女医の3人を軸にしています。

前半、中盤にかけては女医「手術をさせて!」、強盗犯「イヤなこった!」
警部「ほかの強盗仲間の居所を吐け!」といった3人の駆け引きが続きます。
最終的には積もり積もった事柄が、文字通り後半で一気に爆発するのですが、
終わり方が意表を付いて戸惑ったし、ドライな視点というか描き方に独特の怖さを感じました。



仲間が助けに来るまでの時間稼ぎとはいえ、頭に銃弾を残したまま逃げても、
最終的に手術しないとまずいのではという疑問や、ヴィッキー・チャオ演じる女医さんが、
あんな大事があった後(自信を取り戻したとはいえ)手術を担当する話の流れに
モヤモヤしたけど、上映時間88分と短めだったのと、銃撃戦の演出が変わっていたのが収穫でした。

後半にあるスローモーションの銃撃戦は
最初こそ「長回し撮影で凝っているなぁ~」と思ったものの、
スローな動きで宙に浮いた患者あたりの映像を見ると、演出が過剰に感じて
本来の緊迫感が薄らいでしまったように見えました。

基本はスローだけど、所々動きが一定じゃない箇所があり、
おそらく俳優さんがゆっくりと動いて、そこにエフェクトをかけているっぽい?
さらにバックに切ない系の女性の歌声が流れるものだから、
非現実感があって、不思議な光景になっていました。



●映画メモ


・手術シーンあり。

・チャン警部(ルイス・クー)が電話越しに何度も「Sorry sir(申し訳ございません)」と上司に謝るシーンが
日本のサラリーマンのようで、中間管理職の悲哀を感じさせる。











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