『10億ドルの頭脳』 サラリーマンスパイ復帰編

10億ドルの頭脳


『10億ドルの頭脳』  原題:BILLION DOLLAR BRAIN

監督:ケン・ラッセル
出演:マイケル・ケイン、エド・ベグリー、フランソワーズ・ドルレアック ほか


英国情報部を辞め、今では探偵として暮らしているハリー・パーマーの元に
100ポンドと鍵が入った封筒が届く。その直後「空港でロッカーの鍵を開けろ」
という電話を受けたパーマーは、指示通り、ロッカーに保管されていた謎の
荷物を受け取り、フィンランドへ出向くことに。







ハリー・パーマーシリーズ第3弾『10億ドルの頭脳』(1967年)のブルーレイを鑑賞。
国内ではブルーレイ&DVDで初ソフト化された作品です。


1作ごとにそれぞれ違う監督さんが担当していますが、
本作は前2作と違って、ケン・ラッセル監督の作風が色濃く出た感じ。

かといって、ケン・ラッセルの映画は全然見たことがないのだけど、
それまでの地味で渋い雰囲気のスパイ映画と打って変わり、
今回は大がかりでスケールの大きな陰謀が展開されることもあって、
ジェームズ・ボンド映画に近づいたかのような印象がありました。

おまけにパーマーが所持している拳銃がボンドと同じワルサーPPKだったので、
よけいに印象が強くなってしまった。(劇中では発砲なし)


持ち前の頭脳と経験を駆使して、逆境の中をうまく立ち回っていくのが
パーマーの魅力だったのだけど、映画では数回敵に捕まってしまったり、
クライマックスでそんなに活躍していないせいもあって、面白味に欠けてしまった。
エンディングは好きだったけど。


「007」シリーズのオープニング・タイトルを多く手掛けたモーリス・ビンダーが
本作に関わっており、本家の007よりも「お色気成分」を3割減らしたかのような
仕上がりのタイトルを作っていて、これが味があって良かったです。

スパイ稼業に嫌気がさして、探偵業に鞍替えしたパーマーだけど、
そんなに繁盛していなさそうな、侘しい生活ぶりが窺える映画の冒頭。
床にぶちまけられたコーンフレークをほうきで掃除する姿が、
よけいに侘しさを募らせてくれる。

映画の中盤で、かつての上司ロス大佐に弱みを握られてしまい、
やむなく英国情報部に復帰することになるパーマーですが、
本作の以後にも続編が2本作られたので、スパイの世界からは
そう簡単には辞めさせてくれなかった模様。


●シリーズ第1作『国際諜報局』の感想

●シリーズ第2作『パーマーの危機脱出』の感想



映画メモ


・映画『10億ドルの頭脳』登場銃器一覧(※海外サイト)








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