イコライザー2


『イコライザー2』  原題:THE EQUALIZER 2

監督:アントーワン・フークワ
出演:デンゼル・ワシントン、 ペドロ・パスカル、アシュトン・サンダーズ、メリッサ・レオ ほか

ホームセンターの店員からタクシー運転手に転職した元CIAエージェントのロバート・
マッコールはCIA時代に培った特殊技能を駆使して、困った人に救いの手を差し伸べ
ていた。ある時、元上司であるスーザンが何者かに殺された一報を受けたマッコール
は独自に調査を開始する。







公開日初日まさかの満員御礼で観れなかった『イコライザー2』を鑑賞。
最初、遠くの映画館(通常上映)か、近場の映画館(MX4D)で観るかで
例の如く悩んだのですが、今回はMX4Dの上映を選びました。

MX4Dで映画を観るのは初めてでした。

通常料金1,800円プラス1,200円ということで、都合3,000円の料金になりました。
チケット料金が高くなった分、チュロスやドリンク類を諦めました。


宣伝ではやたら「19秒」がキャッチコピーとして推されている本作ですが、
案の定、19秒はそこまで重要ではなかったりする。

さすがに前作でホームセンターが戦場になってしまったせいか、
今回はタクシーの運転手として働いている主人公ロバート・マッコール。
あいかわらず、近所やタクシーの客で困った人を見かけると、
人助けに余念がなく、悪人には問答無用で鉄槌を下す姿が描かれる。

前作ではアクション自体をあえて見せない「事後の描写」で、
マッコールの強さと凄みを表現していましたけど、
続編では見せる方向にバトンタッチし、前作以上に戦闘能力の強さを
うかがわせる内容になっていました。


爽快感として1作目のほうが好みでした。
マッコールの昔の仲間が絡む身内話になったせいか、
スケールが小さくなったように感じられ、展開もゆったりした印象だった。

しかしながら、アクション自体は申し分なかったし、
何よりもマッコールが近所に住む青年マイルズをギャングの世界から
抜け出させようと、力強く諭すシーンがグッときました。
その時の眼差しと言葉の重みは、マッコールの過去を反映させたかのようで
説得力がありました。


観る前までは1作目のようなアクション映画を意識していたのだけど、
蓋を開けてみれば、アクションというよりは変則的なホラー映画のような趣があって
戸惑いました。

マッコールの行動や存在感に得体の知らない怖さが身に沁みました。

特に後半でマッコールが「全員殺す」宣言をした以降、
幾多のホラー映画に登場する殺人鬼の如く、次々と敵の急所を狙って抹殺していく様子が
吹き荒れる嵐の描写とマッコールの虚無の目つきも手伝って、偉く不気味だった。

前作のクライマックスでもスプリンクラーから水が流れている中で
マッコールと敵キャラとの対決が描かれていましたけど、
どっちかというと「カッコいい」方に比重が置かれていたと思う。
今回のクライマックスは、マッコールのあふれる怒りを表現しているかのようで、
只々不安な効果をあげていた。

そんな殺伐とした戦いの後、マッコールが過去と折り合いをつけた様子だったのがほっこりでした。



・映画『イコライザー2』公式サイト




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