
『コロンブスの呪縛を解け』(上下) クライブ・カッスラー 、ポール・ケンプレコス(著)
ナンタケットの冷たい海底に沈む豪華客船、アンドレア・ドリア号の残骸。だが、そこにコロンブス以前の
貴重な財宝が眠っていることを知る者は少ない…。NUMA特別出動班のカート・オースチンは、モロッコ
の沖合いで作業中に、何者かに襲撃されていた美貌の考古学者ニーナ・キーロフを救う。ニーナが探り
当てていた人頭石像の秘密とは?NUMAの精鋭総登場の新シリーズ発進。(Amazonより引用)
ダーク・ピットが所属している国立海中海洋機関NUMAの同じ職員である
カート・オースチンとジョー・ザバーラを主人公にしたスピンオフ的な作品の第1弾。
ダーク・ピットシリーズのレギュラーメンバーである上司のサンデッカー提督や
同僚のルディ・ガンなどの登場人物が顔をそろえ、ピットとジョルディーノもちらっと出てきます。
内容的には似たり寄ったりの雰囲気で、アクションとミステリーの割合が半々ぐらいだった。
時代背景的には、ピットとジョルディーノが南極へ向かうと言っていることから
シリーズ15作目の『アトランティスを発見せよ』の頃ぐらい?
今回の小説では、アメリカ大陸を発見した探検家クリストファー・コロンブスの
最後の航海の謎と古代文明の財宝、それにまつわる秘密結社の陰謀を描いていました。
コロンブス以前に別の人物がアメリカ大陸に到達していたという話は、
ダーク・ピットの小説のほうでも数回扱われていたなあ。
また、オースチンが古式銃で現代銃器を持った敵と戦うという不利なシチュエーションも
同じくダーク・ピットシリーズの後期で出てきています。
クライマックスの遺跡の探索から財宝の発見、悪役との決戦がコンパクトにまとまっているせいか、
本家のダーク・ピットシリーズほど盛り上がらなかったな~という印象。
新しい主人公のオースチンとザバーラもそこまで愛着が湧いてこず、次回作を読むべきか保留中。
遺跡の盗掘団に追われて、命からがら逃亡劇を繰り広げることになる
女性海洋生物学者のガメーとチイ博士のキャラは何気に良かったのだけど。
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