
『沈黙のアフガン』 原題:Sniper: Special Ops
監督:フレッド・オーレン・レイ
出演: スティーヴン・セガール、ロブ・ヴァン・ダム、ティム・アベル、デイル・ダイ
2010年、アフガニスタンでは米軍とタリバンによる泥沼の戦闘が続いていた。
ある時、タリバンが仕掛けた罠によってベテラン狙撃兵・ジェイクが敵地に取り残されてしまい…。
(Amazonより引用)
2016年は、やたらセガール出演作がリリースされた年でしたが、
本作もその中の1本。
キャスト欄で一番最初にセガールの名前が表示され、オープニングも割と早めに
登場したものだから、「おっこれは期待できるかも?」と淡い希望を抱いていたら、
案の定動かない(笑)
動かざるごと山の如し!
セガールが戦っているのは最初と最後だけ!
しかも格闘戦は一切なく、銃撃アクションのみというシンプルさ。
ミリタリー物だから格闘しないのかもしれないけど、
傍から見ると、ラクしているように思わざるを得ない。
やはりセガール映画としては、クライマックスで弾が尽きてしまったセガールが
接近戦に切り替えて、いつもの格闘技で敵を無力化するシーンが観たかった!
負傷した仲間がいるからセガールが大暴れすることができない理由付けを起点とし、
如何に周りの登場人物がストーリーを展開させていくかという逆説的な作りで構成しています。
10年以上前だったら、セガールが敵地に取り残された仲間を救いに行く側になっていたと思う。
セガールの出番は、1週間ぐらいで、ちゃちゃっと撮ってしまったかのような気がします。(楽だな~)
本人率は高めながらも、例によって後ろ姿は代役のようだった。
ラストの戦いは、似たようなカメラアングルが続くせいか、
セガールの銃撃シーンが使い回しにように見えてしまった。
アクションシーンは基本ドンパチで、銃の火炎は後付けVFXではなく、空砲を使っていたのが良かった。
ただストーリーにしろアクションにしろ全体的に平坦で、セガールの表情と同じく代わり映えせず、
コップの底に残っている、氷で薄まったコーラのように味気なかった。
ストーリーの盛り上げ処は、いくらでも作れそうと言ったら大げさかもしれませんが、
もう少し「映画のこの部分が一押し!」と推せるところを設けてほしかった。
あと、わざわざ書く必要はないんだけど、
敵の弾は当たらず、セガールが放った弾は、ほぼ命中します。
●映画メモ
・映画『沈黙のアフガン』登場銃器一覧(※海外サイト)
・セガールアクション度2(5段階中)
・DVD本編前に流れる新作案内はスキップ可。
・日本語吹替音声有り。セガールの声は大塚明夫さん。
・Amazonビデオに(字幕版)(吹替版)あり

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