
『オケアノスの野望を砕け』 クライブ・カッスラー 、ポール・ケンプレコス(著)
大西洋北東部。捕鯨を阻もうとする過激な環境保護団体〈海の番人〉の旗艦〈シー・センティネル〉が、
警戒中のデンマーク軍巡洋艦に激突した。現場に急行したオースチンとザバーラは首尾よく生存者の
救出に成功。だが、調査の結果、〈シー・センティネル〉には制御不能に陥れる工作が施されていたこと
が判明する。各地の漁場で起きている異状との関連は何か? 好評シリーズ第4弾!(Amazonより引用)
シリーズ第4弾。環境保護団体の船とデンマーク軍の巡洋艦が衝突。
巡洋艦内に取り残された生存者を救出することに成功したNUMAのオースチン。
衝突の背景に、オケアノスと呼ばれる企業の存在が明らかになり、
遺伝子改良によって生み出された巨大魚を巡る陰謀にオースチンが巻き込まれるというお話。
相棒のザバーラの出番が少な目で、若干本のページ数も前作よりボリュームが薄くなっているような・・・。
例によってポールとガメーのトラウト夫妻が登場しています。
オケアノスが遺伝子改良を施した獰猛な巨大魚の恐るべき計画を防ぐため、
NUMAメンバーと友軍がオケアノスの本拠地へ殴り込み!
ついでに歴史に埋もれた宝物の行方も判明しちゃう話の奥行き。
ピンチな時でも軽妙な言葉のフットワークを忘れないオースチンとザバーラが良いです。
敵のボスの手下の最期があっけなかったのが玉に瑕。
敵ボスが回りくどい方法で殺そうとしたばかりに、
隙を見た主人公らが逃亡に成功するのは冒険小説の王道です~。
毎度、カッスラー作品では乗り物を使った追跡劇が描かれることが多いのですが、
今回は犬橇という変化球だった。
・シリーズ1作目『コロンブスの呪縛を解け』の感想
・シリーズ2作目『白き女神を救え』の感想
・シリーズ3作目『ロマノフの幻を追え』の感想
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