失われた深海都市に迫れ〈上〉 (新潮文庫)

『失われた深海都市に迫れ』 クライブ・カッスラー 、ポール・ケンプレコス(著)


スコットランドの孤島で撮影していたテレビ番組出演者とクルーがいっせいに消えた。そして、
古代都市があったとされる海域で発見された謎の酵素をフランスで研究していた生化学者に
続く不審な死。NUMAのオースチンは大量の水がトンネルに流入し、絶体絶命の窮地に陥った
アルプスの観測所救助のため現地に入った。奇跡的にラベル教授らの救助に成功するが……。
シリーズ第5弾。(Amazonより引用)




シリーズ第5弾。作者カッスラーの大好きな要素である
アンティークな乗り物によるアクションシーンで幕開け。
大量の水が流れ込んだトンネル内の人命救助は、さすがに毎回ピンチを乗り越えてきたのもあって、
若干追い込みが弱い感じがしましたが、オースチンが昔の武器を使って、
敵と立ち向かう場面は意外とハラハラしました。

本作はカッスラー作品でお馴染みの「家族ぐるみで陰謀を企む」という設定で、
武器商人の一族のトップの母親と息子のキャラが立っていました。


不老不死の製法とそれにまつわる人体実験、
大西洋で爆発的に広がる藻の脅威という展開が絡まる下巻。
フォシャール家に捕らわれた考古学者スカイを救うため、
オースチンとザバーラが例によって敵の本拠地へ殴り込み!

不老不死という、ある意味トンデモな要素があるけど、そんなに引っ掛からず読み進められた。
もしジェームズ・ロリンズが作者だったら、最新の研究情報を総動員して、
不老不死に関する科学的な蘊蓄を詳しく書いていそう。
あるキャラが強烈な最期を迎える場面は「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」を思い出しました。







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