西部劇


『リンゴ・キッド』  原題:JOHNNY ORO

監督:セルジオ・コルブッチ
出演:マーク・ダモン、エットレ・マンニ、フランコ・デ・ローザ、ヴァレリア・ファブリッツィ

左利きで黄金の銃を愛用する賞金稼ぎのジョニー(マーク・ダモン)は悪党一味を倒し、
賞金を手に入れる。とある町に入ったジョニーは、旧知の仲である保安官の方針で、
やむなく銃を没収されてしまう。やがて、ジョニーに恨みを持つ悪党の残党が現れて・・・。







GYAO!にて、マカロニ・ウエスタンの『リンゴ・キッド』(1966年)を鑑賞。
このところGYAO!では毎月のようにマカロニ・ウエスタンが配信されており、
そのラインラップもなかなかマニアックです。

演出を手掛けたのは『続・荒野の用心棒』、『ガンマン大連合』で有名なセルジオ・コルブッチ。
『続・荒野の用心棒』の3か月後に発表された作品だそうです。


マーク・ダモン演じる主人公の賞金稼ぎジョニーは
黄金のダブル・アクションリボルバーを扱う凄腕の名手で、
黄金にこだわりがあり、キザではあるんだけど、どこか憎めないキャラ。
あんなピカピカの銃を持ち歩いていたら、盗まれそうでヒヤヒヤするけどな。

マーク・ダモンはその後、俳優業からプロデューサーとして活躍の場を移したそうです。


前半ではジョニーが銃の腕前を見せるところがあるものの、
町を訪れてからは愛用の銃を没収されて、牢屋に入れられてしまうため
活躍の場がちょっと半減してしまった。(途中抜け出すけど)

クライマックスではそういったマイナス面を払拭するかの如く
主人公らしく大暴れしてくれるので、いわゆる「タメ」の作用がうまく働いたのだと思う。

水筒爆弾といった小道具を使ったアイディアが生かされ、
最後は最後で火薬過多ぎみの爆発シーンで、サービス精神が旺盛でメッケモノな気分に。
よく見ると、爆発物がないところでも爆発しているような・・・。

女、子ども、老人が問答無用で殺されてしまう描写があり、
そこまで直接的な残酷描写ではなかったけど、マカロニらしさをうかがえるシーンでした。
アメリカの西部劇映画だったらほとんど見かけないじゃないかと。

保安官事務所に立てこもって、大勢の敵に立ち向かっていく展開は
『真昼の決闘』や『リオ・ブラボー』に似ていて、ひょうきんなおじいさんも登場するものだから、
よけいにそう感じさせました。




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■マカロニ・ウエスタン関連

・『ガンマン大連合』の感想

・『さすらいの一匹狼』の感想

・『真昼の用心棒』の感想

・『怒りのガンマン/銀山の大虐殺』の感想






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