MEG ザ・モンスター


『MEG ザ・モンスター』  原題:THE MEG

監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、ルビー・ローズほか

中国大陸の沖合に浮かぶ海洋研究施設。潜水艇で深海の未知の領域に到達することに
成功した研究グループ一行だったが、絶滅したとされる古代の鮫メガロドンに突如襲われ、
浮上できなくなってしまう。救助を依頼されたベテランのレスキュー・ダイバーのジョナスは
5年前に起きた救助での苦しみを思い出しながらも、現場へ向かう。







平日ということもあって、映画館内のお客さんの入りは少なく、
楽々と後ろの通路側の席を確保できました。

普段は地上で得意の足蹴りや格闘で戦っているステイサムが、
海中で古代の巨大鮫メガロドン(通称メグ)に立ち向かう海洋アクションということでしたが、
舞台を海に移しても、安心のステイサムには一向に変わらず、頼もしい存在でした。

とにかくデカいメグとどうやって戦うのかと蓋を開けてみれば、
真正面からステイサムが勝負を挑むという潔さながらも、
そのままこんな風に展開すると思わせといて、ちょっとひねった戦い方をしていたのが
アイディアがあって面白かった。




俳優になる前は水泳の選手だったという経歴のステイサムですが、
海でのアクションが大部分を占める映画は本作が何気に初めてだったり。
『メカニック:ワールドミッション』で飛び込みをして、鮫と対峙していたけど。

『ジョーズ』やそのほかに多数存在する動物パニック映画の王道に乗っ取って、
船や人がたくさん泳いでいるビーチがメグの標的になってしまうわけだけど、
映倫がG指定のためか、血の気は抑えられ、グロイシーンは少な目でした。
しかしながら、主役ともいうべきメグ自体は巨大で狂暴性を感じ、迫力は十分ありました。


ステイサムの最近の作品でもそうでしたが、
過去を背負っているというか、悲しみの表情を浮かべるステイサムが巧くて、
オープニングの救助直後のシーンが印象に残りました。

また、ヒロインのおませな娘との交流がホッコリさせ、
『SAFE/セイフ』や『バトルフロント』の時にもあったけど、
ステイサムと少女の組み合わせは相性がいい感じがしました。

本作はアメリカと中国との合作映画ということで、
中国大陸近くの海が舞台で、中国人キャストが出演していますが、
『トランスフォーマー/ロストエイジ』みたいに、露骨に中国の商品を画面に出すような
宣伝商法はなくて安心でした。



・映画『MEG ザ・モンスター』公式サイト



過剰な宣伝と破壊とカオスの盛り合わせ!
・映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』の感想

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・映画『バトルフロント』の感想

ヒロインが人質になっているのに大暴れ!
・映画『メカニック:ワールドミッション』の感想 ステイサムアクション度330%超え!





映画の原作本『MEG ザ・モンスター』 (角川文庫)









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