レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳

『レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳』  原題:精武風雲・陳真

監督:アンドリュー・ラウ
出演:ドニー・イェン、スー・チー、アンソニー・ウォン、ホアン・ボー ほか

1925年、上海。日本軍へのレジスタンス活動をおこなうチェン・ジェンは、要人が
集まるナイトクラブ「カサブランカ」へ素性を隠して潜入し、怪しい動きを諜報して
いた。そんな折り、日本軍は反日感情の強い中国人を暗殺すると発表。処刑者
リストに載った人命を守るため、映画『仮面の戦士』の黒ずくめの衣装を身にまと
ったチェン・ジェンは、暗殺者たちを次々と倒していくのだった──(Amazonより引用)







Huluで配信しているドニー・イェン作品の中の1本、
『レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳』(字幕版)を鑑賞。

この前観た『イップ・マン 序章』と同じく、ドニー・イェン演じる主人公の
チェン・ジェンがめっぽう強いです。

映画の冒頭、第一次世界大戦中のヨーロッパの戦地で、
ドニー・イェンが機関銃の弾をかわしながら、とてつもない勢いで
ドイツ兵をバッサバッサと倒すシーンが強烈で盛り上がりました。

「弾丸はかわすことができる。ドニー・イェンならね」と某小説家風の台詞回しが頭に浮かんできました。 


『イップ・マン 序章』と同様、日本軍が敵キャラとして据えられており、
また道場内での主人公と大人数の敵による格闘戦も設けられ、
こっちのほうが断然戦う相手の数が多くて、規模が大きくなっていた。

1920年代の上海の様子は全然知らないのだけど、
きらびやかなナイトクラブの様子が豪華で美術的にも魅せるものがありました。


アクションシーンの全体的には満足して楽しめたのですが、
敵役の日本軍がなかなかの極悪非道ぶりで、劇中ではレジスタンス活動家の中国人を暗殺しまくる、
絵に描いたかのような侵略者ぶりを発揮していた。

映画として割り切れればいいのだけど、見ていて居心地が悪くて仕方がなかった。
悪役の非道さが際立つほど、主人公の逆襲が盛り上がるという作用もあるといえばあるけれど・・・。

『イップ・マン 序章』の場合は、人情的なドラマがあったおかげで、
その辺のバランスがうまく取れていたのですが、本作は残酷度が目立ってしんどかった。
また、ラストがナレーションで短く話をまとめたかのような締め方をしていたせいか、
余韻が弱く感じた印象がありました。




・Amazonビデオ レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳 (字幕版)








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