沈黙の終焉

『沈黙の終焉』  原題:GENERAL COMMANDER

監督:フィリップ・マルチネス、ロス・W・クラークソン
出演:スティーヴン・セガール、ソーニャ・クーリング、バイロン・ギブソン、ミカ・ハビエル ほか


カンボジアのプノンペンで、ジェイク・アレクサンダー(セガール)率いるCIAのチームは違法な臓器売買組織を
追っていた。その潜入捜査の中、チームのメンバーの一人が凶弾に倒れてしまい、CIAの命によって、チーム
は解散されてしまう。アレクサンダーと仲間たちは再び結集し、組織のボスであるオルセッティを追う。







前書き


未体験ゾーンの映画たち2019にて上映されたセガール最新作『沈黙の終焉』を観ました。
かといって、上映劇場であるヒューマントラストシネマ渋谷に出向いて観たわけではなく、
青山シアターのオンライン上映(パソコン)で観ました。

オンライン上映の配信期間は2019年1月18日から1月31日まで。
字幕版のみ配信。料金は1300円でした。


・「未体験ゾーンの映画たち 2019」

・青山シアター


映画の感想


内容としては、以前セガールが手掛けたTVドラマ『TRUE JUSTICE』シリーズのシーズン2みたいな話で、
要はセガールと仲間たちが殺されたメンバーの敵討ちを遂行するというもの。
CIAを離れた主人公らが富豪の援助を受けて、最新鋭の監視機器や武器を入手し、
臓器売買を生業とするイタリア系マフィアのボス、オルセッティを追いつめていくのがメインストーリー。


セガール作品としては珍しく、殺された仲間について、メンバーそれぞれが悲しむパートが長く割かれており、
いつになくウェットな導入部になっていました。
セガールを含めて6人、メンバーがいるから自然とそうなってしまうでしょう。
これがセガール単体の映画だったら、1分ぐらい悲しんで、ハイ、復讐~!になりそう。

映画の舞台はフィリピンをメインにした東南アジアで、
観光PR映像のように、割と綺麗に撮られていました。

肝心のセガールアクションですが、これが思った以上に少なくて、
日本版予告に映っている映像とプラスアルファな具合でした。
殺陣も過去の作品と似たり寄ったりで正直物足りなかったです。

エンドクレジットで確認すると、代役を使っているようだったけど、
後ろ姿の多用はほとんどないし、『沈黙の達人』に引き続き、演技も真面目にやっているように見えた。
セガールを暗殺しようとした男に向かって、「ほっとかないと、お前の母親と犬を殺す」と宣言するシーンは
とても主人公とは思えない物騒な発言で笑えました。

そもそも、たった一人でセガールを暗殺しようとするのが無謀の極み。
なぜ、劇中でセガールが殺されそうになるのか、
ストーリーを端折り過ぎたせいか、少し分かりづらい面もありました。






全体のアクションとしては、横転する車や爆発するヘリといった定番の要素をきっちりと取り入れ、
それなりに見れるのですが、もっと大暴れしてほしかった。
全部ではないけど、拳銃の銃声がガスブローバックのガスガンみたいに
「ガシュポンッ」みたいな独特な音だったのが気になった。


最初、本作はTVシリーズであるという情報が発表されていたのだけど、
いつのまにか1本の映画になっていました。
公式サイトのあらすじを見ると、東南アジア以外にもヨーロッパやアメリカが
舞台と書かれていたので、途中で企画がオジャンになったのかも?

映画のラストがこれまでになくモヤモヤされる幕切れで、
無理やり1本の映画として終わらせたかのような印象を持ちました。
ちなみに、セガールの現在の奥さんが、アレクサンダーの妻(or恋人?)役で出演しています。


エンドロールでは海外版予告にあった主題歌が日本語字幕付きで流れ、
その歌詞の中で、普通に「セガール」の文字があったのが驚愕でした。
フィクションなのか、リアルなのか、もうゴッチャになってしまっている!


まとめとしては、セガール映画としては見れないことはないのだけど、
先に見た『沈黙の達人』の方に軍配が上がりました。
邦題は『沈黙の終焉』だけど、映画のラストを見るとあながち嘘じゃない?


メモ

・仲間の一人を演じているトム役のバイロン・ギブソンは、『沈黙の包囲網 アジアン・コネクション』にも出演。

映画『沈黙の包囲網 アジアン・コネクション』の感想 セガールはボス役です。

映画『沈黙の達人』の感想 セガールのカンフー愛がさく裂!

・『沈黙の終焉』の日本版予告はネタばれぎみ。





沈黙の達人(字幕版)







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