映画 沈黙の鉄槌

『沈黙の鉄槌』   原題:BEYOND THE LAW

監督:ジェームズ・カレン・ブレザック
出演:スティーヴン・セガール、DMX、ジョニー・メスナー ほか

田舎で暮らしていた元警察官のフランク(ジョニー・メスナー)は、音信不通の息子が
何者かに殺害されたとマンス刑事(DMX)に知らされる。息子の仇を討つため街へ
繰り出したフランクは息子殺しにギャングのボス、デスモンドの息子が関係している
ことを知り、一人で片を付けようとするが・・・。










やはり予想していた通り、セガールは主役ではなく、
ジョニー・メスナー演じる元警官が実質的な主人公でした。
キャストクレジットでは一番最初にセガールの名前が出ていますが・・・。

息子を殺された父親が犯人を捜し出して、自ら正義を下すシンプルなお話。
序盤で犯人の目星がついて、後はどのように決着をつけていくのかという流れなので、
おおよその展開が読みやすい内容でした。
息子を巡る2人の父親(メスナーとセガール)のドラマが描かれるものの、
そこまで話が盛り上がらなかったのが難点。

アクションはあることはあるけど、物もあまり壊れなくて派手さはなく、
回数もそんなに多くなかったので、アクションものとしては物足りない作品でした。
セガールが出ていなかったら、見るのをスルーしていた可能性が高い。


肝心のセガールの出番はというと、
割と早い段階で顔を出し、その後も話の要所要所で登場しています。
今回は犯罪組織のボスを演じており、葉巻をくゆらせながら、
部下に指示を出す姿に貫禄が漂い、ボス役が板についていました。

10年前だったら、セガールが主役を演じていたかもしれませんが、
『沈黙の報復』で似たような話に出ていたことがあるから、
かぶらないようにパスしたのでしょう。

セガールによるアクションシーンは数えるほどしかなく、
予告編に映っているシーンに毛が生えたほどしかないです。
前作『沈黙の終焉』よりも少なく、あっという間に終わる。

特にラストのセガールとメスナーの対決シーンはすぐに終わってしまうので、
せめてあと1分間ぐらいは戦ってほしかった。

しかしながら、本作は他のセガール作品で見られるような後ろ姿のスタンドインや
首から下しか映さない誤魔化しショットが一切なかった。
スタッフクレジットで確認すると、セガールは珍しく代役を使っておらず、
代わりにDMXには代役が付いていました。


ジョニー・メスナーとDMXは、『DENGEKI 電撃』(字幕版)『沈黙の帝王』
それぞれセガールと共演したことがある間柄です。
DMXは、直接顔を合せなかったが、電話でセガールと会話するシーンがあった。


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『沈黙の鉄槌』(字幕版)

『沈黙の鉄槌』(吹替版)



▼セガールがゲスト出演した「なんちゃって沈黙映画」

●『沈黙のSHINGEKI/進撃』の感想

●『沈黙の帝王』の感想

●『沈黙の包囲網 アジアン・コネクション』の感想

●『沈黙の大陸』の感想







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