映画 バッド・スパイ


『バッド・スパイ』   原題:THE SPY WHO DUMPED ME

監督:スザンナ・フォーゲル
出演:ミラ・クニス、ケイト・マッキノン、ジャスティン・セロー、サム・ヒューアン ほか

オードリーとモーガンは長年の親友。オードリーは自分を捨てたボーイフレンドが
実はCIAのスパイだったことを知ったとき、知らず知らずのうちに国際的な陰謀に
巻き込まれてしまう。








レンタルDVDで鑑賞。
原題を直訳すると、『私を捨てたスパイ』
これは007シリーズ第10作『私を愛したスパイ』(原題:THE SPY WHO LOVED ME)を
パロっているので、直訳のタイトルでも良かった気がする。

2020年2月初旬の『kino festival』で公開された際には、
原題をカタカナ表記した『スパイ・フー・ダンプト・ミー』が題名でした。

邦題の『バッド・スパイ』は、ミラ・クニスが出演した映画『バッド・ママ』から
連想されたものと思われます。『バッド・ママ』はネットフリックスで配信中。
スティーヴン・セガールが出ている映画が『沈黙の~』のタイトルが付けられているのと
似たような現象。


アメリカのコメディ映画は日本では大々的に劇場公開されない傾向だけど、
本作も2018年にアメリカで公開済みでしたが、日本は2020年公開だった。
キャストの知名度や内容、日本での映倫がR15+指定だったのも
大々的な公開に至らなかったのかも。


最初に海外版予告を見かけてから気になっていた映画だったけど、
実際見てみると、楽しめた部分とイマイチだった部分が半々ぐらいの内容でした。

基本的には巻き込まれ型のスパイ・コメディ。
一般人である主人公ら2人が右往左往しつつも、素人なりに敵を撃退し、
危機的状況にノリノリで対応していく様子が面白さであり、笑いどころ。
笑いの種類としてはハチャメチャな行動と会話、下ネタ(ゲロ等)。


良かったところはコメディでありながら、
各アクションシーンがちゃんと撮れていた点。
ハチャメチャ担当はモーガン役のケイト・マッキノンが負っており、
女暗殺者との因縁の対決で体を張っていた。


前半のカーチェイスや格闘シーンにしろ、全然見れる水準になっていたのが好印象でした。
長回しで建物内から外へ大ジャンプしたりと、映像的にも凝っている部分が見受けられた。
大ジャンプは『ボーン・アルティメイタム』を意識している?

逆にイマイチだった部分は、後半から話が失速ぎみで、
ギャグもアクションも空回りのまま、話を畳んでしまっているのが惜しかった。
前半のアクションと笑いが良かっただけに、後半もそのままの調子で盛り上がってほしかった。

エンドロールでちらっとインタビュー映像が続くのですが、
これも面白みに欠け、エンドロール自体も10分近くあったのがマイナス点だった。



レンタルDVD情報


・本編前にCMあり(早送り可)

・チャプターメニューあり

・吹替音声なし、英語音声+日本語字幕











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Thoughts on 『バッド・スパイ』 ケイト・マッキノンのコメディエンヌぶりを愛でる映画

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