
『ブルータル・ジャスティス』 原題:DRAGGED ACROSS CONCRETE
監督:S・クレイグ・ザラー
出演:メル・ギブソン、ヴィンス・ヴォーン、トリー・キトルズ ほか
強引な逮捕が原因で6ヵ月の停職処分となったベテラン刑事・ブレットと相棒のトニー。
ふたりは一攫千金を狙い、ある犯行を計画するのだが…。(Amazonより引用)
『トマホーク ガンマンvs食人族』のS・クレイグ・ザラー監督の新作です。
本作の前には『デンジャラス・プリズン -牢獄の処刑人-』を撮っていますが、そっちは未見。
上映時間が159分の長尺で、話の展開も全体的にゆったり目。
停職中の刑事2人組が張り込みをしているシーンが多く、
2人の間で交わされる会話とやり取りは他愛無いのだけど、
コンビの相性の良さが窺い知れる。
トニー役のヴィンス・ヴォーンの口癖が「アンチョビ」だったのが独特でした。
張り込み中にサンドを旨そうに食べていたのが印象に残る。塩付きで!
引き延ばされた時間の中で暴力的な描写が際立っていました。
本作は特に暴力的な出来事が起きるまでの前振りを執拗に映しているので、
観ている側は「さあ来るぞ、来るぞ」と緊張感を高める効果を生んでいる。
人の死の描写そのものを直接的に見せるので、インパクトが大きかった。普通にグロイ!
というより後味が悪くて尾を引く。特に後半の銀行強盗のシーン。
この辺は監督の死生観が表れているのだと思う。
登場する黒づくめの銀行強盗団が不気味だった。
本番の銀行強盗を実行に移すシーンもそうだったけど、
その下準備で方々の人たちを問答無用で殺して、
金銭を奪っていく冷徹な仕事ぶりが怖かった。
ポスターではメル・ギブソンがベレッタM92Fを持っていますが、
劇中ではコルト・パイソンのリボルバーをメインで使っていました。
再装填の際にはスピードローダー(素早く装填する時に使う器具)を使わず、1発ずつ込めていました。
ベレッタを持たせたのは『リーサル・ウェポン』シリーズを意識しているかもしれない。
ヴィンス・ヴォーンはH&K USPを使っていたけど、ほぼ発砲なし。
▶『ブルータル・ジャスティス』登場銃器一覧(注:海外サイト)
▼『トマホーク ガンマンvs食人族』の感想

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